目次
- 「エシカル消費」の「エシカル」ってどういう意味?
- エシカル消費の「お値打ち感」 実は若者には敬遠されている?
- エシカル消費の分岐点 ストーリー性のないモノのほうがウケる?
- 本当に消費者はエシカル消費を望んでいるのか?
こんにちは。
さて、
この言葉知ってる?
シリーズです。
昨年もいろいろなことがありました。
そして、新しい言葉や概念が現れたり、
法律も変わったり、
どんどん時代は変化していきます。
その中で、今回は
「エシカル消費」
について、お話します。
知らなかったあなた、大丈夫。
私も、今回書くにあたって
調べました。
「エシカル消費」の「エシカル」ってどういう意味?
「エシカル」という単語は比較的若い世代ほど浸透しています。
エシカルとは、「人や地域環境、社会、地域におもいやりの
ある考え方や行動」という意味です。
そして、「エシカル消費」は、「倫理的消費」のことで、
消費者個人個人にとっての社会活動を考慮し、
そうした課題に取り組む事業者を応援しながら
消費活動を行うことを指しています。
エシカル消費の「お値打ち感」 実は若者には敬遠されている?
エシカル消費の問題点は
「値段が高い」ということです。
(材料調達から私たちの手に届くまでの一連の流れ)
において、徹底的に人道的配慮と
公正な倫理観を追求した結果、
コスト高になってしまうのです。
SHIBUYA109 lab.の15~24歳のZ世代
400名(男性200名/女性200名)に行った
インタビューの結果をみてみましょう。
Z世代に「社会的課題の解決に対して興味関心が
ありますか?」という質問をしたところ、
「関心がある」「すごく関心がある」人は、
合わせて56.8%と半数を超えます。
一方で、「関心はあるが、具体的に
取り組んでいることはない」が35.0%、
「具体的に取り組んでいることはないが、
情報収集している」という回答が27.0%と、
約6割強は具体的にアクションを起こしていません。
エシカル消費の分岐点 ストーリー性のないモノのほうがウケる?
エシカル消費に安心感があるのは、
購入しようとする商品の「ストーリー性」に
価値を見出し、対価を支払っている点です。
では、ストーリー性が感じられないものはどうでしょうか?
100円ショップにおいては、「ストーリーよりも
価格優先」という特売志向が強く働いています。
たとえ消費者の社会的意識が高くても、
「お得感」が優先して働くため、エシカル消費につながらないと考えます。
本当に消費者はエシカル消費を望んでいるのか?
日本人は、「エシカル」=「倫理的な」ということに
ついて考えることが苦手です。
そして、私たちは、データ・数値・お金・コストの
ような、客観的な議論はできますが、
規範・倫理・エシカル・価値といった主観的なものでは
議論にならない、という意識を無意識にもっています。
現代のトレンドとして捉えるのではなく、
きちんと自分個人の倫理観をもって「エシカル消費」
していくことが、これからの消費に必要な購買意識だと思います。
いかがでしたでしょうか。
新しい言葉や概念は、年々出てきます。
今後も、皆様のお役に立つようなコラムを書いていきます。