目次
こんにちは。
暑い夏が来ました。
今年はどんな夏になるのでしょうか?
花火
海や山
海外旅行
人それぞれの楽しみ方があると思います。
もちろん、仕事ざんまいの人もいることでしょう。
さて、35歳以上の方には少し懐かしいお話をしてみたいと
思います。
もうすっかり見なくなったあのフロッピーディスクです。
フロッピーディスク(FD)の発明者はドクター中松?
すっかり時代遅れになったFDですが、
ご存じの人は案外多いようです。
「FDの発明者」とメディアで宣伝されていたことが影響しているかもしれません。
実は、FDは1971年にIBMの研究者であるアラン・シュガート氏によって開発されました。
ドクター中松氏は1960年代に磁気ディスクを
用いたデータストレージシステムに関する特許を取得しています。
ですから、FDは開発していないけれども
「影響を与えた」と主張している、というのが本当のところです。
まだ現役な日本のFD事情
2022年8月31日、デジタル担当相は、
官公庁で現在も使われているFDなどの
レトロな記録媒体に「宣戦布告」すると
英語でTwitterにツイートしました。
行政手続きにFDやCD-ROM、MD(ミニディスク)
といった記録媒体での提出などを求める規定が
約1900条項残っているそうです。
ただし、FDについては、ネットワークから
完全に断絶されていることから「信頼性」が高かったことも考えられます。
FDは絶滅しない? もうひとつの生き残り戦略
コロラド大学ボルダー校メディア考古学研究所設立者
であるロリ・エマーソン教授は、
FDが消えることはないかもしれないと語っています。
1910年製の蓄音機を修理して楽しむ人々がいるように、
FDも完全になくなるとは考えにくいということです。
1982年に日本電気が発売した8ビットの
パーソナルコンピュータ「PC-9801」は
空前のブームになり、FDが大活躍しました。
特に、当時発売されたゲームのグラフィック性や
サウンド面のクオリティは非常に高く、
今でも愛好家の手によって絶滅から逃れているのです。
FDの未来はどうなる?
アメリカのFloppydisc.comの社長、
トム・パースキー氏は、現在もFDを販売する会社を
運営していることで知られています。
パースキー氏は次のように語ります。
10~30年前に製造されたFDの在庫の数は決して変わりません。
一人が50万枚のディスクを所有することはありませんが、
10枚入りのボックスを持っている人が50万人いる可能性はあります。
FDは時代遅れの技術の特権、つまり安価で使いやすく、
しかも「信頼性」を持つ貴重なメディアという利点は見逃せません。
今後のIoT(Internet of Things:モノのインターネット)の
進化の方向性を考えるきっかけになるのではないでしょうか。
いかがでしたでしょうか。
皆様のお役に立てれば幸いです。